• 2024-10-05 9:09 PM

The Kitchen Car Times

introducing high-quality food truck restaurants and takeout stores.

「吠えろ!デスペラード!」第二回:急に忙しくなっちゃって

BySammy 高橋

10月 2, 2023

サイト編集者ぎがん太(以下「ぎがん太」): Sammyさん、えっと連載コラムの2回目なんですけど。
デスペラード店主 Sammy(以下「Sammy」): それね!ほんとゴメン、なんか急に忙しくなっちゃってさ。
 
ぎがん太: 忙しいってのは稼げてるって事でしょうから悪い事じゃないですけど、キッチンカー任せてた店長さんたちも離脱しちゃったりして、Sammyさん大丈夫なんですか?
Sammy: とりあえず大丈夫だけどさ、まぁ急に新しい仕事が飛び込んできたりして、ほんとゴメン!
 
ぎがん太: 再会してから気がつきましたけど「ほんとゴメン」って新しい口癖になっちゃってますね。謝んないで下さいよ。笑
Sammy: え、そうかな、ゴメン!
 
ぎがん太: 笑。でね、ってか初回の原稿の後に言ったんですけど、替わりに自分がヒアリングして文章起こそうかと、その時はそう言ったんですけど、でも今となっては私もこうして良い間隔で飲みにきたいんですよ、体のいい理由になるからSammyさん、「対談形式」にしませんか?
Sammy: あー、それ助かるよ!なんかさ、ぎがん太さんに書いて貰うと良い人みたいに誤解されちゃいそうだしさ。俺いい人じゃないからさ。笑
 

ぎがん太: じゃぁ早速はじめますね、私がSammyさんに出遭ったのが20年くらい前で。
Sammy: そうかぁそれくらい経ちますか。
 
ぎがん太: 僕はウイスキーでしたけど、Sammyさんはテキーラで。洋酒輸入商社のIさんから「きがん太さんのご自宅そのエリアですか、近くに料理とテキーラが凄い店がありますよ」と紹介されたんですよ。で、テキーラも当時はマイナーで勉強したかったし、エリアも何も、そもそも俺の家の目の前だったから、俺仕事休みの日にメシ喰うツイでに勉強させて貰ってたんですよね。
Sammy:勉強?笑。 俺、あのころ天狗だったからさぁ。ホント天狗だった。笑
 
ぎがん太: 若い飲食の人間とかイジってましたよね、「お前はさー」「それは○○なんだよ!」とか。でも口は悪くても愛情があるのは見えてましたよ。
Sammy: そう思ってくれてるならいいですけどねぇ。笑
 
ぎがん太: 吉祥寺の吉祥寺通りのビルのテッペンで「夜景の見えるアメリカンバー」をやって、井の頭通りの私の当時の住まいの前で「テキサスメキシカン料理のダイニングバー」を開店されて数年。値ごろ感のある美味い新製品テキーラだ、本格マルガリータに向いているマイナーなコアントローリキュールだ、ってのを私が教えて貰っていた時期が、そのダイニングバーがメインの時期でした。
Sammy: あー、緑のメキシコ産のコアントロー、懐かしいねぇ!おれも記憶力悪くなちゃったけど憶えてるよ!あと三角形の扇型の瓶のテキーラ。
 
ぎがん太: そのあと自分も店が増えて忙しくなって休みなくなって。で、Sammyさんも本格メキシコ料理ダイニングバーの夜の酒営業よりもそのダイニングバーで人気だったステーキを「弁当にして」ってリクエストからテイクアウトや予約で出てゆく高級ステーキ弁当が山ほど売れるようになって、車借りて他県にも配達したりしてましたよね。そうして気がつくと時間経っちゃって。
Sammy:ぎがん太さんの当時の家の新築で大工に配るってので引越し先にお弁当持って行ったよね!なつかしいなぁ!俺もあの後すぐに自分の家建てたし!いろいろあったねぇ!
 

ぎがん太: で、その間のいろいろ、何やってたんですか?ってのを今回の話題にしようかと。
Sammy: いろいろあるよ。おれ節操ないからね。欲張りだし。
 
ぎがん太: 10年以上会わなかった直前、最後のセリフが「あの時の仲間とさ一緒にやろうと思っているのあってさ、儲かりそうだから今度連絡するよ、一緒にやろうよ」だったんですよ。さっきのお弁当の配達の去り際。笑
Sammy: え?そうだった?笑
 
ぎがん太:で、何で儲かったかは判りませんが、知っている限り順番に並べますね。1つめが夜景の見えるアメリカンバー、2つめが本格メキシコテキサス料理ダイナー、3つめが高級ステーキ弁当、、、
Sammy: そうそう、そのお弁当が今でも続いている土民子弁当(ドミンゴべんとう)。そこから評判良くなって大口の注文が増えたりして、まとまった取引が増えまして。ある時映画の撮影現場にケータリングなんて仕事も貰ってさ、きちんと話聞いて現場に合わせたケータリングをしっかりやったんだ。気がつくとその映画の人達の間で評判良くなって、そこからリピート増えて客も増えたんだよね。
 
ぎがん太:他も何かやってそうですね。
Sammy: 映画だなんだケータリングで評判ひろがって、航空会社の従業員用のお弁当もやったけどね。あれはダメだった!ほんとダメ!予算が厳しい!季節によっては赤字の時もあったよ!でも絶対に手は抜かなかった。
 

ぎがん太: 航空会社!凄いチャンネルに手をだしましたね。自分なら想像もつかないですよ。で、気がつけばヤッパリ固定店舗、ってかダイニングバーやりたくて、この柳沢に吉祥寺時代そっくりのダイナーDesperadoをコッソリ開店していて、そして今回は懲りずに今度はキッチンカーも。笑
Sammy: 少し前からさ、近所でたこ焼 有助さんが出始めてさ、気になって買ったらすげぇ旨いんだよ。それで、当時から持ってたキャンピングカーでもケータリングのために許可とってたし、仕込場所も当然しっかりあるし、本気でキッチンカーも日常でやりたいって思ったんだよね、笑。たこ焼 有助さんと話しているうちに意気投合するし、一緒にイベントなんて話も出るし。たこ焼 有助さんの御蔭で、ぎがん太さんにも再会できたし。
 
ぎがん太: 俺は死ぬほど市場調査して求めてくる客層を掴んで、で、カウンター越しで応えるという店のポリシーや演出も明確にして狙いウチにするスタイルでしたけど、Sammyさんはカウンターの外もやりますよね、レストラン惣菜の持ち帰りも弁当販売も配達もキッチンカーも。どんだけ柔軟なんですか?まぁ飲食の世界の中の話だけれども。
Sammy: 何でもやってみるべきですよ、ほんと。町中華で修業したけどアメリカに飛び出して行ってTexMexにも出遭ったし。やれる事はやった方がいいよ。せっかく設備もあるんだから。その時代でお客さんが喜んでくれるもの、一番売れる物に移り変わっていったって何の問題もない。こないだも『メキシカン冷やし中華』旨いって言ってくれたじゃん。
 

ぎがん太: あー、『メキシカン冷やし中華』旨かったです。あれはビックリ。笑
Sammy: でしょーー?!。ホントにさ「失敗は成功の素」なんだよ!「失敗は成功の素」!とりあえずやってみればいいんですよ。俺だって散々だった時期もあるけどさ。ところでさ、ほんとゴメン、俺も飲みはじめていい?国産だけど好きなビールだから少し一緒につきあってよ!
 
ぎがん太: あ、有難う御座います。頂きます。笑
Sammy: ね、コレ意外と旨いでしょ、最近コレばっかり飲んでるんだ!でね何に挑戦してもいいと思うんだよ。俺も今だってコレ(隣の奥様を指差しながら)が思い付いてくれた『豆腐ドーナッツ』が人気になってうれしかったりもするし。あとタコライスも今ではかなりメインに近いし。
 
ぎがん太: 吉祥寺の時代、あの店で提供されるとは考えられないような商材の変更、というか提供メニューだとおもいますよ。
Sammy: ちゃんとさ正しく美味しい物をつくるって大事だよ。客のニーズに合わせて色々と変わるかもしれない、簡単に出来るかもしれないし苦労するかもしれない。けれど、お客さんの為に正しく美味しい物をつくるってこと。それです。
 
ぎがん太: お、名言!
Sammy: そう?国産ビール、もうちょっと飲む?笑
 

By Sammy 高橋

コラム「吠えろ!デスペラード! "Desperado"」担当。元中華シェフ、元夜景のみえるバーのバーテンダー、元有名HR/HMミュージシャンの集うダイナー店主。竹内まりやさん、世良正則さん、武道館で復活したザストリートスライダースのジェームスさんなどとも知り合いの元ミュージシャン。そして現在は中華も美味しいメキシコ料理レストランの社長シェフ、時にキッチンカーの楽しい店長。単身の方向けお弁当、ご家庭向けのテイクアウト、法人向け高級弁当など様々なニーズに対応します。気は優しくて少し照れ屋で反動で時々少しデスペラード。地域と多くの皆様に楽しんでもらえる飲食業を常に走らせています。