• 2024-12-06 8:26 PM

The Kitchencar Times

introducing high-quality food truck restaurants and takeout stores.

訪問記 : とりあん小平店さん (お弁当とイートインのお店) May/2024

ByGigantar40mm

6月 6, 2024

とりあん小平店さん (お弁当とイートインスペースのお店) 訪問記 May/2024
 
とりあん小平店さんへの訪問記です
 
キッチンカーをはじめ「良さそうだなぁ行きたいなぁ」と思うお店を見つける情報源に X-twitterがあります。Instagramと違い最新の時系列で表示されるので今居る場所や駅名などでお店の営業案内などが見つけやすいのです。何日かみていると「良く見かけるなぁ」「こつこつブレずにお仕事されているなぁ」と気がつくお店が当然記憶に残ります。

そんな伺う前からの信頼感が溢れていた名店さんが、とりあん小平店さんです。
少し前にテイクアウト専門店さんの初紹介を掲載しましたが、今回は更に此のサイトの枠を広げてくださったイートインもある信頼の名店さんの発見記、訪問記となります。
 
 

とりあん小平店さんは評判高い大分からあげのお店、正確には大分宇佐の系統をもつ唐揚げ専門店さんです。
私がお店に初めて伺ったのは半年ほど前でしょうか。X-twitterでこつこつと過不足なく的確に発信されるご案内の数々。開店時刻には当日の在庫のご案内、ランチタイムのご案内、夕方の「ちょい飲み」のご案内。そして定休日でさえも「本日はお休みです」の発信。それらをみて精神力の強さに惚れました。そして「間接業務でも此れだけブレないなら直接業務にもブレはない、間違いはないはずだ」と確信したのです。

初めてとりあん小平店さんに伺った日の事は今でも感慨深く、感動の瞬間として記憶にあります。その瞬間から料理職人さんとしての信頼感と、住宅街の商店街でお仕事されている整然としたオーラがありました。そして其の時点の店頭のお客様にも初めて到着したばかりの私に対しても優しさや丁寧さに溢れていました。
 
 

私が主に利用させていただいている時間帯は「定食」のあるランチタイムです。

唐揚げの主力商品である「モモ」と「ムネ」が揚げたてで合わせてタップリと。副菜もお味噌汁も手作りでシミジミ優しい味です。そしてお弁当でも使われている「お米」もシッカリと美味しいです。この「お米」の美味しさもあって毎回「完璧を越える完璧だなぁ」とつい唸る「定食」になっています。

御店の作品である「唐揚げ」、定食のメインである「モモ」と「ムネ」の美味しさは本当に見事です。私は最初、特に「ムネ」に驚きました。唐揚げにはお店独自の解釈や表現や狙いがあって当然です。片や「ムネは美味しくないから如何にモモに近づけるか」なんて調理すら本で読んだ事もあります。

 
 

ところが、とりあん小平店さんはそれぞれの素材の良さを見事に引き起こしています。私達が戴く鶏の生命を隅々まで大事に活躍させているように感じます。過去に出会った事のない程のとりあん小平店さんの「ムネ」はぷっくぷくです。パサパサなんて微塵もありません。むしろパサパサしがちな筋肉繊維がジューシーに膨張してシッカリと旨味を発揮しているのです。カットからして違うプロの技、まさに腕が見えます。

当然「モモ」も高水準です。素材のもつ脂からの旨味やお店独自の調味の加減が最高のバランスです。醤油や塩など塩分の選択、僅かにコクにつながる仄かな辛味のセンス。そして更には調理!私は此れがお店独自の魔術だと私は思っています。毎回ブレない「過熱の加減」の見極めには本当に驚きます。お弁当などテイクアウトで提供の際も当然のように戴く時間を考えて調整はされてますが、「とりあん小平店さんでの揚げたて」は一度ぜひ経験していただきたい腕ある美味しさです。
 
 

個人的にお勧めしたいのが平日夕方と休日午後の「ちょい飲み」です。
 
 

『いらっしゃいませ、おつかれさまでした』という優しい言葉で迎えていただく店内空間。古い脂の匂いもせず、なに一つ散らかっておらず、其れまでの自分の仕事を思い出すような他人のわずらわしい会話も聞こえて来ない時間。そしてさっと出していただく生ビール、サーバーも丁寧にスポンジ洗浄されていて完璧な「生」。窓口からふわりと聞こえてきた他のお客様との「おばあちゃん元気ですか?」なんて会話。
最高の美しさ。最高のダンディズム。私にとってはこんなに極上なバー空間は久しぶりです。
 
 

「おひとりでどうぞ」とご案内されてますが、二人席もあります。
そんな懐の深さを支える見えないご尽力も只者ではありません。冬には客の足元にストーブを置きつつも常に換気を確保して感染症対策に最大の努力をされています。お店に許可を戴いて二酸化炭素濃度計を使ってみましたが完璧な換気でした。
 
 

 
 
私は長い事、飲食店、バー・レストランを経営していました。感染症の時代になる前に総て弟子筋に譲りました。
たまに「新型コロナが拡大する前に引退出来て良かった」と卑怯に思うことがあります。ですがとりあん小平店さんに出会って、「自分ももう少し店を続けておけばよかったかな」とも都合よく思います。けれども私はとりあん小平店さん程、冷静に的確に最大にお客様の笑顔の為に走り続ける事はきっと出来ないな、かなわないな、と思い知ります。
 
「この時代でも」ではなく「この時代だからこそ」と心から敬意を持ってお薦めする名店です。ひとりちょい飲みでもお弁当のスタイルででも単品やファミリーパックでご家族での晩餐など。最高の安心と美味しさをいただけます。ぜひ足を運んで下さい。
 

 
2024年5月訪問
 
月曜日と火曜日が定休日ですが連休期間中などに時折変更があります。まめに発信されてますので 訪問前には御店のX-Twitterのアカウントをごらんください。
とりあん小平店
 
 
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“おひとりでも大事な方とでも、疫病に負けずに素敵な時間を過ごせますように”
– ザ・キッチンカー・タイムズより

By Gigantar40mm

通称ご隠居。元銀行員、元某HD経営企画室室長、昭和のMBAホルダー。アーリーリタイアを狙い兼業でバーテンダー勤務を始める。その後専業となりソムリエ、料理人としても長年レストランやバーを複数経営、その後総て譲渡し引退。2019年12月にCOVID-19に感染し生死をさまよう。現在は特殊な業務に特化したコンサルタント会社経営、時に兼業カメラマン(店舗・企業)。自身が過ごした安全な世界を次の世代にも残したく感染症に強い飲食店を考えた結果「キッチンカー」に希望を見出す。感染症予防対策を万全にとりおこなっているお店を勝手に紹介発信する60代。記事、SNS発信は引退していますがキッチンカー利用は続けています。