• 2024-12-06 7:04 PM

The Kitchencar Times

introducing high-quality food truck restaurants and takeout stores.

たべあるきのお店さん 訪問記 Oct/2024

たべあるきのお店さんへの訪問記です

実は今回、このサイトの更新を再開するにあたって、数日前に編集委員で短い打ち合わせをしました。

「このサイトの外見はなにも変わらないけれど中身は新体制になった。だからこそ気合入れて紹介したいキッチンカーさんの訪問記を先ず書くべきだ。そして書くならどのお店さんに許可を戴くべきだろうか?」それが主な議題でした。そして過去の記事を見たときに「たべあるきのお店さんの訪問記がないじゃないか!とっくに書いていたんじゃないのか?!」なんて大騒ぎになりました。

そしてたべあるきのお店さんに飛び込んで掲載許可をご検討願ったのですが『実はもう訪問記は書いてもらってますよ』なんて優しい微笑の言葉が返ってきました。現場でお客様と向かいあうご尽力、そしてそのお名前をSNSはじめ文章にお借りしてばかり。なのに過去いただいた御協力を忘れていたり引継ぎも悪かったり確認不足だったりとヌケている私達、それなのに有難い限りです。

先ほど私達で「何でたべあるきのお店さんの訪問記がないって勘違いしたのかな」なんて話をしました。

最終的な結論は「前任者ぎがん太の老人力が増したから」ということになりました。ですが次に思いあたったのはたべあるきのお店さんそのものへの印象の変化があるのではないか、という事でした。お店さん自体の年数を経て増される加速度的なご活躍、そして同時にそういうお店さんの理念や日々のコツコツによる実現を私達がやっと冷静に理解できて追いついて来たような気がするのです。
そしてまた当時はマスターお一人でのご営業でしたが今では奥様店長も店内のいるべき場所にいらっしゃいます。いま冷静になって時系列を飛び越えて振り返ると、Ver.2.0にバージョンアップ、ともするとまた別の強力な店舗さんになられているような印象すらクリアに起き上がってきます。

だからこそ今回のこのサイトの節目にあたってのキッチンカー訪問記は、やっぱり「現在の二人体制」のたべあるきのお店さんに御力添えを戴きたいなぁという、そんな編集委員の思いとなりました。たべあるきのお店さん、失礼をしたのにご寛容いただきありがとうございます。

さて、前置きが長くなりました。本題スタートです。

たべあるきのお店さんはクレープの名店さんです。
前回の前任者による訪問記は May/2023、一年半も前でした。
訪問記 : たべあるきのお店 さん May/2023

前述したように当時はマスターお一人で営業されていました。「もともとクレープはカミさんが長くやっていた商売でして」と謙遜しつつ丁寧にお店を運営されていました。その謙遜あるいはひょっとしたら過敏な自信のなさ、否、その正直な紳士協定は「それでも雑にはお作りしません」という誠実さそのもので、例え実際に調理時間が掛かったとしても、そこでは約束された価値ある商品が産まれるというWin-Winの成功実例でした。

あれから一年半、今では本職である店長の奥様も合流されてマスターと御二人で仲良く、時に更に仲良く(笑)、店舗を運営されています。お二人体制になってからも私達は沢山のことをたべあるきのお店さんから教わりました。

いま過去の訪問記を読むと、
訪問記 : たべあるきのお店 さん May/2023

まだまだ たべあるきのお店さんの魅力を掴みきれてなかったんだなぁ。
そして今もまだシッカリ判ってない部分は多くあるのだろうなぁと思います。

当時も書いてましたが、やはり たべあるきのお店さんのクレープは「銀座や新宿のフルーツパーラー」のように本物の果実をふんだんに使った「本格クレープ」のお店さんだというのが一番わかりやすい表現です。

というのも、クレープといわれるものには日本ならではの古くも歴史新しい記憶があって、大昔、原宿から流行りだしたクレープはホイップと水飴液糖香料ベースのフルーツソースを使うものという認識がありました。そして現代でもその手法は多く見られます。ですがたべあるきのお店さんのクレープは明らかに違うのです、そこにも差別化があります。僅かな100円程度の差でそれ以上の価値を貰えているのが判ります。

そしてこれからゆっくり書き始めますが たべあるきのお店さんの魅力はそういった高水準な商品だけではないのです。

私たち編集委員は店舗経営経験者ですが「レストラン」や「バー」としての経験なので、ついつい「ランチ」「ディナー」「お酒」のあるお店ばかりに評価が偏ってしまいます。そうすると本来ある「キッチンカーという業態にしかない魅力」を大きく見逃してしまいます。

たべあるきのお店さんは知れば知るほど、そんな『気づき』を貰える「キッチンカー」さんらしい「キッチンカー」さんです。

初期コロナ禍に創業された たべあるきのお店さん。徹底して「清潔、美味、社会性」を守ってらっしゃいます。

【たべあるき】という言葉の選択も、この感染症の新時代における「子供達や親子が笑って外で過ごす選択肢が減るという悲しい可能性」への挑戦状のように感じます。
私達が頻繁に書く『外ならば密にもならず換気も安心だから、キッチンカーを使って笑って過ごそう』というテーマに近いのではないでしょうか。【食べ歩き】という言葉は一面、行儀良くない行為を現す言葉でもあります。けれども【たべあるき】とひらがなで書いてあって、親と一緒に行動して学んでいる其の「ひらがな世代」の子供達にむけて、此れから広がってゆく世界の楽しさ、わくわくを提示しているようにも思えるのです。

お店には見易いメニューがあってを其れを見ている時点で楽しそうに会話する親子客も、時にお一人の男性客でさえも、この時点で既に「たべあるきのお店さんの世界」に没入して楽しそうにしています。

お二人にはいつも優しいトーンの決め台詞があって『ご注文御決まりでしたらどうぞ』、『レシートご入用ですか?』、そして『こちらでたべあるきされますか?それともお持ち帰りですか?』があります。そして出来たてを戴く際には『こちらにゴミ袋ありますのでご利用下さい』というご案内も。風景に溶け込み易い、あるいは店舗造作の一部にみえてしまうお洒落な小物入れのようなゴミ箱ではなく、子供が見ても直感的に「ごみはここなんだな」と思えるセッティングをして下さってます。実際のところ「たべあるきのお店」さん周辺の路上などでは悪い意味での「食べ歩き」というものやポイ捨てなどは見た事がありません。

『あしたキッチンカーが来るんだって!楽しみだね!お小遣い持ってゆこうね!』というような「原点回帰」の楽しさ、そして『あのお店なら安心してすごく美味しいものが食べられる』という「新時代」のホスピタリティと社会性。一見すると時代を大きく隔てそうな不思議な組合せですが、それらを両立させるお店のストイックさからは感動と感謝だけでなく教えて貰うことも沢山なのです。

子供達の歓声や他のお客様の歓びに笑顔をもらいながら、私たちが主に戴くのは季節のメニューです。

夏でも苺を用意して下さっていたりしますがヤハリ冬~春の苺メニューは当然のこと、夏のマスカット、秋の栗など、季節のフルーツを活かすべく開発されたメニュー群れはドレも見事です。

お店で戴けるような豊富な種類のフルーツを自分買ったとしても、総て自分で用意したら余らせてしまうほどの量になるのは想像つきますよね。自宅の冷蔵庫がいっぱいになって数日は大変なおもいしそう。
けれどたべあるきのお店さんは
・本物果実を適量用意して下さって、
・質の良いホイップやカスタードをはじめ様々なメディウムでまとめて、
・お店独自の「仄かに上品な穀物香が漂う、ふっくらもちもちの柔和な噛み応えが楽しい生地」で優しく包んで、
丁寧にそうした心を込めて調理を重ねた上で提供してくださいます。

自分で買いそろえる手間も余らせる無駄もないし、なによりプロの選択眼と技術があって気持ちも上がります。存在する総てのマトリックスがお店の最高の作品集そのものです。そうして最高に楽しく美味しく戴けるというのは本当に嬉しいものです。

他にもたべあるきのお店さんの夏のドリンクメニューは前任者が愛する定番でした。ほかにも冷凍フルーツの「シャリシャリシリーズ」、かき氷など。冬は「延びるチーズクレープ」など、またランチにもできる「おやつお惣菜クレープ」などおススメたくさんです。

私達は、クレープはずっと若い女性向けだけの物で、中年や男性が頂くものではない。お店に近づくだけでも迷惑になると思いこんでいました。たしかに世の中にはそういう製品やお店もあるのかもしれません。けれどもけれどもたべあるきのお店さんのお陰で性別年齢問わずシッカリ楽しむことが出来る料理菓子なんだと勉強させて貰うこと、体験すること、理解することが出来ました。

そして改めて思います。悲しいけれど繁華街や行楽地などでは「クレープって何処で食べても同じようなものだし」などと聞こえることが事実存在します。けれどもたべあるきのお店さんのメニューは他に代替の効かない高品質クレープばかりなんだなぁと。

また、持ち帰りのパッケージも完璧です。たとえ慣れずに買って帰ったとしても安心して落ち着いて自分のご褒美を楽しめますし、奥様の機嫌取り、家族の笑顔にも万全で最高です。

前回の訪問記では『子供向けに思える可愛いお店ですが、お子さんがいない大人の男性でも懐かしく、そして満足できるお店です』と私達は書きました。

ですが今回はそれを訂正して書きます。

『大人だからこそ其の差に気がつくような高品質な商品を、心を込めて出されるお店です、お子様には本物で喜んでもらえる機会にもなりますし、食育にも将来の希望にも繋がる楽しい思い出にもなるでしょう。御歳を召した方には楽しい感情を思いだすようなトリガーになるかもしれません。年齢性別を問わずおススメします。』

ぜひご出店をチェックして少し足を伸ばして見て下さい。素敵なオアシスタイム、癒しをもらえますよ。

土日は多摩六都科学館や地域催事。平日はたべあるきのお店さんの「ももこ号」のホームグランド(西東京市富士町交差点よこ)や城西地区のJAさんなどでご出店されています。

定休日は不定休です前日の夜9時ごろまでに翌日のご出店場所のご案内が発信されますので 訪問前にはお店のX-Twitterのアカウントをごらんください。

たべあるきのお店 ← X-twitter
たべあるきのお店 ← Instagram

2024年10月訪問

#thekitchencartimes : X-twitter
#thekitchencartimes : Instagram
“おひとりでも大事な方とでも、疫病に負けずに素敵な時間を過ごせますように”
– ザ・キッチンカー・タイムズより

By The Editorザキッチンカータイムズ

ザ・キッチンカー・タイムズ編集委員。メンバーは全員元バーレストランの店長クラス。ぎがん太の隠居および編集長への立場変更に伴い複数名でサイトの編集と取材許可交渉、投稿を継続。コロナ禍からはじまった新しい感染症の時代において「清潔、美味、法を忘れず、社会性ある」高品質店舗を紹介、応援しています。